大学までの通学時間はどのくらいがベスト?
実家から距離がある大学に進学することになった場合、実家から通学するか一人暮らしをするかで悩む方が多くいます。県を跨ぐ位置にあるなど、明らかに実家から通学することが不可能であれば迷わず一人暮らしを選びますが、難しいのがギリギリ通学できそうな距離に大学がある場合です。一人暮らしはお金もかかりますし、勉強、家事、アルバイト…と一気に自分でやらなければならないことが増えるので、できることなら通学を選びたいのではないでしょうか?そこで、自宅から通えるのはどのくらいの通学時間なのか、判断基準をご紹介します。
自宅からの通学時間で最も多いのは30~60分
まず紹介するのは、学生がどのくらいの時間をかけて通学しているのかです。日本学生支援機構の令和2年度学生生活調査結果によると、自宅からの通学時間で最も多いのは片道31〜60分(31.5%)で、次に多いのは片道61〜90分(29.2%)です。つまりは片道30分〜1時間半程度の通学時間であれば、実家から通学を選んでいる学生が多いようです。
通学時間は1時間を超えるとツライ
データだけを見ると、片道1時間半程度までは自宅から通学するのが多いですが、本当に妥当な通学時間でしょうか?通学方法や乗り換えの有無などを考えると一概には言えませんが、正直なところ片道が1時間を超えると結構ハードだと思います。単純に考えて往復にすれば片道1時間は2時間、片道1時間半であれば3時間をほぼ毎日通学時間に当てることになります。通学時間に睡眠をとったり、勉強をする方もいますが、通学方法や時間帯によってはしようと思っていたことができなかったりします。通学時間は1日のうち自由に使えない時間となるかもしれないことを頭に置いて、本当に通学が現実的かを考えてみてください。
【北大生の実態】
札幌出身者の比率は、今回の調査では 23.9%
札幌を含む道内出身者は、今回の調査では37.4%
道内出身者に次いで多いのは、関東(23.7%)
道内出身者の多い学部は、医学部、文学部、経済学部
関東が多いのは、農学部、歯学部
通学時間が長いとこうなる
①肉体が疲れる
②ちょっとした用で大学に行くのが億劫になる
③基本友達は大学周辺に住んでたりする
④通学時間、想像よりうまく使えない
①肉体が疲れる
長時間の通学というものは、どんなに若くて健康で魅力あふれる肉体であろうと、確実に疲れます。通学というのは基本的に毎日と考えてください。授業がなくても大学に行く用事は、サークルや部活動を筆頭にたくさん出来ます。入る学部やサークルにもよりますが、大学生は思ったより暇ではありません。特に、1,2回生の間は教養や語学の授業があり、それらの科目は午前中開講が多いです。家が遠い人の場合、1限(8:50スタート)に間に合うには、5:00に起きる必要があるなど朝が大変。しかし、一番しんどいのは帰りです。大学で4限(16:40終了)まで受けて、電車で帰ってくると、気づいたら19時になっていました。ある日は、1限なみの早起きをして9:00-12:00のサークル活動に参加し、練習後みんなでおひるごはんを食べて、14:00頃に解散しました。そこから電車に乗って家についたら16:00過ぎです。午前中だけの活動のはずが、一日潰れてしまいます。運動系のサークル・部活に所属していた場合、練習着とシューズを持って混んでいる電車に乗るのは本当にしんどいことでした。また、大学周辺で集まりがあったときも、終電が気になったり、21:00に終わる会であっても帰ってくると日付変更前だったり、ついつい座ったら寝ちゃって乗り換えができず、知らない駅で目覚めたり、、。毎日通学してサークルに勤しんでいた3年間、睡眠不足や通学のストレスに耐えられなくなりました。
②ちょっとした用で大学に行くのが億劫になる
大学は想像以上に大学生の活動拠点です。学問だけでなく、部活・サークル、就活、何をするにも結局大学でやるのが一番ラクです。なぜなら、大学はWi-Fi完備、大きい図書館、広い体育館/グラウンド、キャリアセンター、お腹が減ったときの食堂(安い)/コンビ二。大学は大学生に大学を使ってほしいんです。なのでできうる術を尽くして快適環境を整えてくれています。勉強は近所のカフェでもできるし、、と思っても、混んでいたりコンセントがなかったりWi-Fiがなかったり、長時間いると迷惑になったりします。家から大学が近かったら、ちょっとあの本を借りたいときでも、学生旅行のパンフレットが見たい時でも、大学でサークルのミーティングがあるときでも気軽に行くことができます。しかし、滞在時間よりも通学の往復時間が上回ると学校に行くのを諦めたくなりますよね。「実家暮らし」の場合だと、大学へ行くことすら面倒になってしまい「単位」を落とす可能性が高まります。
【北大生の実態】
授業への出席率は、「90%以上」と回答した学生の割合は全体の 77.0%で、平均出席率は 86.0%である。学部別では、総合教育部で「90%以上」の比率が 92.6%で、最も出席率が高い。一方、「90%以上」と回答した比率が 5 割台で平均出席率も低い学部は、経済学部、法学部である。学年別では、1 年次と 5 年次の出席率は高めである。
自習を行う場所は、「本学の図書館」が 60.4%で「図書館」は自習の場所として広く活用されている
学食の利用頻度は、「ほぼ毎日」が 28.0%と全体の四分の一を占めている。次いで、「週3〜4 回」(26.7%)、「ときどき」(21.6%)、「週 1〜2 回」(14.4%)と続く。一方、「利用しない」学生は 9.4%で、ほとんどの学生は学食を利用していることがわかる。学部別では、学食を「ほぼ毎日」利用している比率が高いのは、総合教育部(43.0%)、理学部(38.3%)、農学部(36.8%)である。一方、学食を「利用しない」比率が高いのは、獣医学部(26.3%)、薬学部(21.6%)、教育学部(21.1%)である
③基本友達は大学周辺に住んでたりする
大学の友達と遊ぶとしたら、大学周辺がスタンダード。友達にもよりますが、下宿生・寮生は思ったより多いものです。一人暮らしをしている友達もたくさんいます。そして、下宿生同士は、大学周辺で遊ぶ場合、終電を気にしなくていいし、暇ならすぐに集まれるのです。実家生でも、家から大学が0〜40分以内なら、下宿生との格差をあまり感じなくていいかもしれません。ですが、40分以上かかり始めると難しいことも。下宿生なら10分で集まって遊び始めている頃、通学に90分かかる実家生は駅に向かっている途中か駅に着いたくらいです。一人暮らしなら、終電も親の鬼電も怖くないので、夜遅くまで、朝まで、果ては次の日の夜まで遊んだりもできます。ここまでがっつりずっといなくても、ふと「ラーメン食べたい」と思った時にラインしてみて一緒にラーメン食べたりできるのです。ただし、下宿生も下宿生のみで団結するわけではなく、実家生のことも誘ってくれますが、気軽さに差はあります。まとめると、下宿生(or実家だけど家が近い人)同士は濃い付き合いになる可能性が高まります。そして、どんなに仲いい友達と晩ごはんに行く予定でも、19時に集まるとして17時には家を出て、帰ってくるのは23時とかだと、こちら側も億劫になります。
【北大生の実態】
通学方法は、普段(春〜秋)は「自転車」が 69.7%、冬季は「徒歩」が 68.2%を占めている。季節(雪)が通学方法に影響を及ぼしている。通学時間は、普段(春〜秋)は、「10 分未満」が 45.1%、冬季は「10〜20 分未満」が 39.8%と最も多く、大学周辺に住んでいる学生が多いことを示している。
④通学時間、想像よりうまく使えない
片道2時間の場合、往復勉強していたら毎日4時間。みっちり勉強出来たら、第二言語だって余裕で読み書きできるようになりますが、そんなことは二宮金次郎かテスト前にしかできません。あなたが二宮金次郎ではないのならば、通学時間は自分の意志とは裏腹に無為に過ぎていくものです。
結局往復の通学ですることランキング
1位:睡眠不足を補うための睡眠
2位:寝るつもりなんてなかったのにうっかり睡眠
3位:音楽に乗って流れる景色を眺めながらのうっとり睡眠
4位:スマホ
・・・
50位:勉強
座ることができなかったらパソコンを開くことすらできません。2時間というまとまった時間だとしても、机に向かっている時のような集中力は生まれず無駄にしてしまうことが多いです。
ひとり暮らしをしようか悩んでいる北大生必見!
2020年4月オープン!北海道大学まで徒歩3分!札幌市営地下鉄南北線「北12条」駅徒歩約5分
2018年リニューアルオープン!北海道大学まで徒歩7分!
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