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2022.06.02 #おでかけスポット#北海道グルメ#札幌情報#観光スポット

札幌の魅力が詰まった景観巡りスポット

 

私たちが普段無意識に観ている札幌の景色は、
建物や自然、人の暮らしなどによって作られている

景観巡り

 

北国最大の都札幌。直行した広い交差点にすっきりした街並み。

緑豊かな大自然に囲まれた憧れの町、札幌。

6月にほとんどの花が一斉に咲き、そして祭りがスタートします。

ポプラの梢が、眩しい夏の日差しを受けてきらきら輝き、

大通り公園の秋は、ほんのわずかな陽だまりに枯葉が舞い落ちる。

一面真っ白に雪が積もり、正月が終わると雪祭りの準備が始まる。

じっとエネルギーを蓄えて、雪が消えるのをひたすら待つ。

乾燥した冷たい北風が吹く春。

路面電車がゆっくり走り、地下鉄の出口から通勤客が現れます。

夕暮れには大型観光バスが次々と大勢の観光客を乗せてホテルに到着する。

ライトアップされた建物が北国のブルーブラックの夜空に浮かび上がる。

自然と街、人と物、すべて色でつながる瞬間。

札幌らしい色、豊かさや幸せを感じる色で包まれる、

風土を活かし、自然環境を大切にする「色」を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

今回は、街の魅力的な景色を形作づくる景観資料を紹介します。札幌らしい景色を探しながら、街巡りをしましょう♪

主に「創成川以東」「市電沿い」「平岸」エリアの17箇所をご紹介致します!

創成川以東エリア

 

①旧札幌麦酒会社工場(開拓使麦酒醸造所)

現:サッポロファクトリーレンガ館

住所:中央区北2東4

見学:レンガ館は工事中の為外観のみ見学可。

札幌の観光名所の一つサッポロファクトリー。明治初期に設立された、札幌開拓使麦酒醸造所を譲り受けた、サッポロビールでおなじみの札幌麦酒会社の工場が並ぶ煉瓦建築群です。1989(平成元)年に北海道恵庭市に工場が移転し、 跡地の建物を改修して、ショッピングモール、レストラン、ホテル、フィットネスクラブなどが入る複合商業施設となりました。敷地内には巨大な煙突と全部で7棟の建物があり、「一条館」にはショールームや映画館が、「二条館」「三条館」はファッション、インテリア、生活雑貨などショップが入り、他には土産品や工芸雑貨を揃えた「レンガ館」、ホテルやホールがある「西館」、スーパーなどがある「フロンティア館」などがあり、それぞれの建物は連絡通路でつながっています。新しい建物が多いのですが、レンガ館は明治の貴重な近代化遺産の有効活用の見本。煉瓦造り2階建て。

 

 

②日本基督教団札幌教会礼拝堂(旧札幌美以教会堂)

住所:中央区北1東1

見学:外観のみ見学可

創成川沿いに佇むこの礼拝堂は、明治22(1889)年発足の札幌メソジスト教会の三代目礼拝堂として建てられました。建物全体は、時を重ねた札幌軟石の風格と、青いとんがり屋根の塔のアクセントとが、中世ヨーロッパのロマネスク風デザイン特有のやさしさとぬくもりを感じさせます。一方細部を見ると、正面の円いステンドグラスや尖った形のアーチ窓にゴシック風の端正なデザインが見られ、シンプルな外観の中に、中世ヨーロッパの2つの様式を見ることができます。礼拝堂近くにオープンした新たな散策スポット「創成川公園」は、アート作品を鑑賞しながらの散策がお勧めです。礼拝堂のビュースポットにはアート作品「ChristmasPresentfromSAPPORO」が置かれています。アートとともに礼拝堂への眺めもお楽しみください。

 

③岩佐ビル

住所:中央区北3東5

見学:共用部分のみ内部観覧可。1階は飲食店、ショップ、演劇専用小劇場などが入居する。*管理人の許可が必要です。企業など多数入居中

北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)から続く北3条通に面して建つこのビルは、戦後復興期にラムネ工場として建設され、工場の役割を終えた後にテナントビルとして使われてきました。鉄筋コンクリート造の明快なデザインが特徴的です。増築を経て現在は、札幌には珍しい中庭を持つロの字型のビルになりました。廊下などの共用部にはレトロモダンなビルの雰囲気を今も残し、工場として建てられたため天井が高いのも特徴的です。隣接する開拓使麦酒醸造所(現サッポロファクトリー)や旧永山武四郎邸と一体となって、明治から昭和に至るこの地域の歴史を伝え、赤れんが庁舎から続く北3条通の特色ある街並みをつくりだしています。

ビルには飲食店や小劇場も入居し、創成川以東のお出かけスポットとしても注目されています。赤れんが庁舎前から続くイチョウ並木と舗装や建物に使われるれんが色の連続感を眺めつつ、かつて札幌通と呼ばれ札幌の発展に重要な位置を占めた「北3条通」を東に進む散策も一味違った札幌を楽しめます。

 

④北海湯

住所:東区北7東3

見学:施設利用者のみ内部観覧可

碁盤目状にまちが広がる札幌の都心部。でも、札幌駅北口から創成川を越えてちょっと歩くと、東に向かってななめにのびる道があります。元村街道と呼ばれるその通りの界隈は、開拓草創期の玄関口であった石狩から旧札幌村(元村)を結ぶ街道筋として栄えました。明治中期に製麻工場や麦酒工場が建設されると、従業員の寄宿舎や社宅の増加とともに商店街が賑わいをみせ、両側にびっしりと商店や飲食店が建ち並びました。

ななめ通り界隈を歩くと目に飛び込んでくる赤れんがの銭湯。れんが造の公衆浴場は全国的にも珍しいと言われています。三角屋根のシンプルな外観に、正面上部のクシ形アーチや白色タイルの装飾、金文字の看板が特徴的で、明治・大正期のモダンなデザインを感じることができます。

 

⑤カトリック北一条教会

司祭館カテドラルホール・聖堂

住所:中央区北1東3

見学:教会行事がなければ見学可*許可を得てから観覧してください。

札幌におけるカトリックの布教は、明治14(1881)年、植物採集家としても知られるフォリー神父によって始められ、この聖堂は、その後ラフォン神父によって建設されたと伝えられています。木造一部石造りの聖堂は、小ぶりながらもロマネスク風の中央の塔や左右のゴシック風の小尖塔、外壁や窓には連続した装飾が施され、その外観は中世ヨーロッパの教会の雰囲気を漂わせています。室内は豊かな残響と音質により、賛美歌とオルガンの美しい響きを聴くことができることから、コンサートも開催され、地域の人々に親しまれています。

軒先や塔屋に見られる小アーチの連続模様が、厳粛な教会としての風格を漂わせています。中世ロマネスク風の建物は北国の景観にマッチしており、北海道内では他にないカテドラル(司教座聖堂)として注目されています。

 

⑥旧札幌麦酒製麦所

住所:東区北7東9

見学:内部見学可(別途有料ツアーあり)

旧札幌麦酒製麦所は、明治中期に建てられた、半円アーチ型の窓や扉などをもつ建造物 で、時代とともに製糖工場、札幌麦酒製麦所、開拓使麦酒記念館と役割を変えながらも、建 築当時の外観が概ね保存されています。北海道開拓時代を現代に伝える貴重な資産であり、 背後にそびえる煙突とともに、五稜星を配した赤れんがの壁が特徴的な景観をつくっています。 現在は、サッポロビール博物館及びサッポロビール園開拓使館として、本市の代表的な観 光施設となっており、四季を通じて多くの市民や観光客から親しまれています。

 

市電沿いエリア

⑦旧藪商事会社ビル(三誠ビル)

住所:中央区南1西13

見学:共有部分のみ内部見学可

市電「中央区役所前」-「西15丁目」間の車窓を眺めると目を引く四角いビル。市内に現存する鉄筋コンクリート造の事務所ビルでは最も古く、レンガ造や軟石造から鉄筋コンクリート造へ移行する時代の貴重なビルです。建物全体はシンプルなデザインながらも、正面3階窓のアーチ飾りや重厚感ある玄関などに、正面から見た姿を意識した細やかなデザインが見られます。オフィスとしての利用のほかカフェや飲食店なども入居し、西11丁目付近のお出かけスポットとして注目されています。近代的なビルに囲まれてクラシックな姿を留める市電通り沿いの目印です。正面の窓周りには、モールディングと呼ばれる段々になった帯状の装飾が見られます。正面から見た姿を意識したデザインの細やかさを、ここにも見ることができます。

 

⑧めばえ幼稚園・日本福音ルーテル札幌教会

住所:中央区南12西12

見学:教会行事が無ければ許可を取ったうえで内部見学可。幼稚園は外観のみ見学可

日本福音ルーテル札幌教会は、札幌市内に3つの礼拝堂と1つの幼稚園を持っており、ここがその一つである「札幌礼拝堂」と呼ばれているところです。

日本福音ルーテル札幌教会札幌礼拝堂は、1934年(昭和9年)にフィンランドの宣教師らによって、建設された石造り風の外壁と赤い三角屋根が特徴の建物です。

日本福音ルーテル札幌教会札幌礼拝堂は、隣接するめばえ幼稚園と共に札幌市の景観重要建造物に指定されています。

 

「夜景サミット2022」で札幌が

日本三大夜景に再認定!

★もいわ展望台

住所:中央区伏見5(ロープウェイ入口停留場前辛ロープウェイ山麓駅まで無料バス運行)

費用:市民はロープウェイ+ミニケーブルカー(往復)=1100円

小学生以下500円。住所のわかる確認証が必要。

札幌市のほぼ中心に位置する、もいわ山。標高531メートルの山頂からは、雄大な石狩平野を一望する景色が広がり、その壮大さはかつてアイヌの人たちも「インカルシペ(いつもそこに上がって見張りをするところ)」と呼び、見張りをする山になっていたほどでした。現在も山頂の展望台から、高層ビルが建ち並ぶ都市部と緑豊かな自然が織りなす絶景を360度、余すことなく見渡すことができ、なかでも夜景は、「日本新三大夜景」に選出されるほどの美しさを誇ります。北海道の澄み切った空の下に灯る、札幌の街明かりとイルミネーション。写真でもキレイに見えますが、キラキラと宝石のように燦めく姿は山頂の凜とした空気を感じながら見るとより鮮明に映え、一層の興奮と感動を私たちに届けてくれます。

 

平岸エリア

 

⑨旧平岸下本村濃事実行組合共同抽選果場

住所:豊平区平岸2-6

見学:店舗利用者のみ内部見学可

もとは下本村共同選果場として昭和13年に建てられ、当時平岸は国内有数のりんごの産地でした。昭和11年にはシンガポールへの試験輸出が行われ、その結果は「平岸林檎に歓呼の声あがる」ほどの大評判となりました。現地の係員から「道産りんごは当地ではすこぶる好評で、さらに100箱の追加試験取引の申し込みがあった」との電報が寄せられ、関係者は小躍りして喜び、直ちに追加で発送される手配が取られました。しかし、翌昭和12年7月7日に起きた盧溝橋事件をきっかけに日中戦争が勃発。シンガポールの宗主国イギリスとの関係も急速に悪化し、平岸りんごの海外輸出の道は閉ざされてしまいました。軍部の楽観的な予測に反し、日中戦争は泥沼化していきます。若手の労働世代が兵役にとられるようになり、「札幌郊外平岸村は・・・事変勃発と共に応召者多く人力不足をきたしている」など労働力不足が深刻化していました。そんな中、共同選果場を建て作業の効率化を図ろうという機運が盛り上がっていました。しかし昭和恐慌の余波が残り、りんごの作柄不況も続き、経済的に疲弊した組合員が建築資金を捻出することは容易ではありませんでした。続き→「地域をつなぐ道新りんごステーション」で検索!

地域住民の残したいという声で保存され、本年3月には市指定の景観資料に。建物は、カフェとして利用されています。

 

⑩柳田家住宅旧りんご蔵

住所:豊平区平岸2-5

見学:事前許可の上内部見学可

柳田家住宅旧りんご蔵は100年近く前に建てられた国の登録有形文化財にも登録されているレンガ作りの蔵です。一般公開はされていませんが敷地外から見ることは可能になっています。元々は収穫したりんごを貯蔵するために作られたものですが、時を重ね重厚な歴史を感じられる建物となっています。

⑪旧中井家りんご倉庫

住所:豊平区平岸3-2

見学:事前許可の上、内部見学可

開拓使顧問ケプロンが、寒冷地でもよく成長すると進言し広まったりんご栽培。このれんが倉庫が残る平岸地区は、かつて「平岸りんご」の産地として全国的に知られており、地区の主要産業として昭和30年代まで盛んにりんごが栽培されました。りんご保管用倉庫も各所に建てられており、今も残されるこの倉庫は、りんご園が広がっていた地域の歴史を伝える貴重な存在です。外壁のれんが積みに用いられたのは、断熱性を高めるために中空を設けてれんがを積む「小端空間積み」と呼ばれる工法。倉庫全体は装飾などのないシンプルなデザインです。現在は地元商店街の事務所と、太鼓道場として地域の人々に活用されています。

 

他にもさまざまな景観資料が、、、!!!

★SAPPOROフラワーカーペット

住所:中央区北2西4~北3西4

日程:6/24~6/26

★成田山札幌別院新栄寺のイチョウの木

住所:中央区南7西3

★ラベンダー通り

住所:西区二十四軒・手稲通沿い

★北菓楼札幌本館(旧北海道庁立図書館)

住所:中央区北1西5

~イサム・ノグチの設計による自然と芸術が融合した

札幌を代表する景観スポット~

★モエレ沼公園

住所:東区モエレ沼公園

~地域の小学生が大学生と共に作った提灯で夏の夜を彩る~

★ていね夏あかり

住所:手稲区前田7-15

日程:7/17

まだ誰も気づいていない、残していくべき景観資料が沢山あるかもしれません。身近な景観に目を向け、改めて札幌らしさを発見してみませんか?

~ドーミーは札幌の未来を繋ぎます~

資料請求はこちら→https://dormy-hokkaido.com/

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