こんにちは!この記事では、大学生の皆さんが今読むべき本をご紹介します。大学生活は自由と責任が交差する刺激的な時間です。専門知識を深めるだけでなく、多様な価値観や視点に触れ、将来の人生設計を考える時期でもあります。本記事では「視野を広げる」「考える力を養う」「実生活に活かす」という三つの観点から20冊を厳選しました。文庫で気軽に読める作品、図版が豊富で直感的に理解しやすい実用書、そして重厚だが人生観を揺さぶる大著まで幅広く取り上げています。移動時間や授業の合間に少しずつ読み進めるも良し、長期休暇に腰を据えて読破するも良し。あなたらしい“知の旅”の羅針盤として活用してください。
――リアルな発行部数とオススメ理由で迫る話題作ガイド――
どれくらい売れているのか──。
その数字は、たくさんの読者が「もう読んだ」「いま読んでいる」「これから読みたい」と感じた証しです。ここでは 最新の公表部数やランキングデータ を手がかりに、大学生と社会人双方に刺さるベストセラーを10冊厳選しました。部数の多さ=面白さではありませんが、“共通語”になるほど読まれている一冊は、会話のきっかけにも就活・仕事のヒントにもなります。
◆『変な家2 〜11の間取り図〜』雨穴
「間取り図ホラー」という唯一無二の企画力で、2024年年間ベストセラー総合1位・累計74万部を突破しました。不可解な間取りが次々と論理的恐怖へつながる構成は、レポートの“起承転結”を学ぶ題材にもなります。映像化も決定し、話題性も十分です。
◆『今日、誰のために生きる?』ひすいこたろう/SHOGEN
アフリカの小さな村の物語が示す「利他」の幸福論で、発売直後に25万部を突破し続編も刊行されました。就活・転職で「社会貢献」を考え始めた人の背中をそっと押してくれます。
◆『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉
“結論から話す”では足りない——そんなもどかしさを解消する思考法を、会話の前段階にフォーカスして解説。発行部数71万部のロングセラーとなり、面接・会議前の必携書として定着しました。
◆『人は話し方が9割』永松茂久
「聞き手ファースト」のコミュニケーション技術を平易に説く超定番。40刷148万部、シリーズ累計199万部という数字は“読む前から共通語”の証明でもあります。対面でもオンラインでも使えるテクニックが多く、初めての営業やプレゼンを控えた学生・若手社員に最適です。
◆『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長
「貯める・増やす・稼ぐ・守る・使う」の5ステップを図解で学べるマネー教科書。原著142万部超、改訂版も発売前重版で20万部を突破。新NISAや最新税制に刷新され、ファイナンス初心者でも今日から実践できます。
◆『イシューからはじめよ[改訂版]』安宅和人
“解くべき課題(イシュー)”を見極めてから動く――研究・企画の基本を骨太かつ具体的に示す。累計58万部。卒論テーマが決まらない3年生から、多忙なビジネスパーソンまで“時間投資効率”を高めたい全員必読。
◆『運動脳』アンデシュ・ハンセン
「10分の有酸素運動が前頭葉を拡張する」という科学的エビデンスを武器に、国内26万部超を達成。リモート授業・在宅勤務で運動不足を感じる人が“脳フル回転”の習慣を作るきっかけになります。
◆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆
“読む余裕”を奪う現代の労働環境を歴史とデータで検証。新書大賞2025受賞、30万部突破で「忙しいのに読書したい層」の共感を独占しました。読書量が落ちて焦る社会人・院生の救いの書。
◆『20代で得た知見』F
SNS世代のリアルな“気づきメモ”を束ねたエッセイが55万部を超えるベストセラーに。TikTok・Xで拡散された言葉が本という形で残る面白さを体験できる一冊。短章なので読書習慣の再入門にも好適。
◆『変な家』雨穴
シリーズ第1作にして“モキュメンタリーホラー”の代名詞。シリーズ累計250万部を突破し、映像・コミカライズなどクロスメディア展開も止まらない。物語構造を学ぶ教材として、続編と合わせて楽しみたいですね。
◆『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン(新潮新書)
“スワイプが脳をハイジャックする”――医学者ハンセンが最新エビデンスで示したのは、デジタル依存が集中力・睡眠・メンタルに及ぼす深刻な影響です。刊行1年で累計60 万部を突破し〈年間ベストセラー新書3冠〉を達成した本書は、講義中についスマホを見てしまう学生や、在宅ワーカーの“ながら疲れ”に警鐘を鳴らす決定版。読後は「通知を切って10分ジョグ」が最強の脳トレに思えてきます。
◆『学びを結果に変えるアウトプット大全』樺沢紫苑(サンクチュアリ出版)
「インプット3:アウトプット7」の黄金比で、話す・書く・行動する――精神科医が提唱するシンプルな式は、レポートや資料作成を高速で“形”に変えてくれます。発売6年で53刷、シリーズ累計100 万部を突破し、ビジネス書グランプリ特別賞も受賞。読むだけでなく、1章行動してみると本領がわかる“実践書中の実践書”です。
◆『変な絵』雨穴(双葉社)
間違い探しのようにページをめくるうちに背筋が凍る――“仕掛け絵本ホラー”の新境地を切り開き、2024年に単独で100 万部を突破。読者自身が手がかりを組み立てる体験型構造は、論理的思考や観察眼を鍛える意外な教材にもなります。
◆『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈(新潮社)
大阪郊外のショッピングモールを舞台に、ひとりで突き進む高校生・成瀬あかりの“地方発・青春リブート”物語。2024年本屋大賞受賞後、続編と合わせてシリーズ累計80 万部を突破し、若者の等身大の声として熱い支持を獲得。地方大学生やUターン就職を考える読者には共感必至です。
◆『80歳の壁』和田秀樹(幻冬舎新書)
「70代までの常識を捨てよう」と語る精神科医が、高齢期の医学的リアリズムと“ラクに生きるコツ”を提示。家族の介護や高齢社会を学ぶうえで必読の一冊は、シリーズ累計100 万部を突破し“高齢化ニッポン”の必携書に。世代間ギャップを埋めるヒントが詰まっています。
◆『心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣』長谷部誠(幻冬舎)
サッカー日本代表キャプテンが語るメンタルマネジメント術は、試験や商談前のルーティンにも応用自在。“136 万部超”という異例のヒットが示す通り、スポーツを超えて愛読される理由は“セルフコーチング”の具体性。1章1習慣を真似るだけで平常心が磨かれます。
◆『推し、燃ゆ』宇佐見りん(河出書房新社)
「推しが燃えた。私のすべてが燃えた。」――推し活に命を懸ける女子高生の痛切な独白は、SNS時代の“好き”と“自己同一性”を鮮烈に描き、第164回芥川賞を受賞。2023年時点で80 万部を突破し、若者文化を学びたい社会人にも刺激的です。
◆『LIFE SHIFT 2 100年時代の行動戦略』リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(東洋経済新報社)
初代『LIFE SHIFT』が国内72 万部・世界100 万部のロングセラーとなった流れを受け、シリーズ累計50 万部を記録。最新作では「ライフ・シフター」としてキャリア・金融・学び直しをどう設計するかを具体的に示します。長期インターンや転職を考える20代が“次の10年”を可視化できるロードマップ。
◆『大ピンチずかん』鈴木のりたけ(小学館)
“ピンチに名前を付ければ恐くない!”――顧客クレームから寝坊まで100種以上の“大ピンチ”をユーモラスに図解し、児童書ながら単独100 万部・シリーズ167 万部と社会現象に。チームビルディング研修で「わが社のピンチずかん」を作るワークが流行するなど、発想転換のヒントが満載です。
◆『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健(ダイヤモンド社)
“自由とは他者から嫌われることである”――アドラー心理学を対話形式で説いた本書は、国内300 万部・世界1,000 万部超の金字塔。SNSの“いいね依存”や職場・ゼミの人間関係に悩むとき、承認欲求から自分を解放してくれる一冊です。
読み方のヒント
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数字で選ぶ
「学生300人のゼミで半数が手に取った」レベルのヒット作は、“共通の話題”として強い。まず1冊読んでおけばディスカッションに混ざりやすい。 -
実利で選ぶ
- プレゼン力を磨きたいなら『頭のいい人が話す前に考えていること』+『人は話し方が9割』
- 金融リテラシーを底上げしたいなら『お金の大学』
- 体調と集中力を改善したいなら『運動脳』
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読みやすさで選ぶ
イラストや図が多く短章で区切られているのは『お金の大学』『20代で得た知見』。活字に慣れていなくても“10分読み”が続く。
【読書を習慣化する5つのコツ】
①スマホの代わりに文庫を持ち歩く――待ち時間に自然とページを開ける。
②ポモドーロ・テクニックで25分読書+5分休憩を1セットに。
③「#大学生読書記録」で感想をシェアし、仲間とゆるくつながる。
④電子書籍のハイライトをEvernoteに自動送信して知識をストック。
⑤次の本を先に買う“積ん読バトン”方式でモチベーション維持。
【大学図書館の活用術】
大学図書館には新書・雑誌・視聴覚資料など刺激的な蔵書が眠っています。OPACでキーワード検索し地下書庫から取り寄せるだけでも小さな冒険。学外者貸出協定を使えば近隣大学の図書も利用可能。さらにビブリオバトルや読書会に参加すれば、他学部の学生と交流しながら知的ネットワークを広げられます。
【マイ・ブックリストの作り方】
ステップ1:興味分野を3〜5つに絞りキーワードを設定。
ステップ2:AmazonやOPACで検索しレビュー数順に10冊ずつリスト化。
ステップ3:★1〜★3で難易度を付け学期ごとに読む優先度を決定。
ステップ4:読了後のアウトプット先(ブログ・SNS・ゼミ発表)を決める。
ステップ5:半年ごとにリストを更新し読書ログをポートフォリオ化。
【一人暮らし×読書空間】
ワンルームでもベッド脇にクリップライトと小さなサイドテーブルを置くだけで“マイ読書スペース”が完成。照明は電球色を選ぶと眼精疲労が軽減し集中力も向上。お気に入りのアロマやBGMを組み合わせれば、読書が一日のリセットタイムになります。
【おわりに】
読書は単なる娯楽ではございません。脳と心に多面的な好影響をもたらします。まず語彙力や表現力が自然に磨かれ、レポートやプレゼンテーションで「伝わる言葉」を選択できるようになります。物語を追体験する過程では想像力と共感力が刺激され、異なる価値観を尊重する姿勢が育まれます。また活字を追う行為そのものが集中力とワーキングメモリを鍛える“筋トレ”として働き、スマートフォン通知で分断されがちな思考を深めてくれます。学術書や実用書をお読みいただくと批判的思考力と課題解決スキルが向上し、データを読み解くリテラシーも習得可能です。就職活動や社会人生活では、読書で得た幅広い知識が雑談やアイデア創出の共通言語となり、コミュニケーションを円滑にいたします。就寝前の読書は適度なリラックス効果を誘発し、不安やストレスの軽減にもつながります。さらに紙の本をお選びいただけば、ページをめくる手触りやインクの香りが五感を刺激し、記憶の定着率を高めるという研究結果もございます。1日10分でも読書習慣を継続していただければ、知と心のレジリエンスは確実に向上いたします。お忙しい日々の通学電車や就寝前の隙間時間を活用し、まずは気になる一冊を手に取ってみてはいかがでしょうか。
ドーミーでは、頑張る学生を応援しています。
学業に専念しながら、交友関係を広げられる場所。
あなたの夢に寄り添う生活を。